第二定例会・一般質問

6月23日、自民党豊島区議団を代表して一般質問に登壇しましたので要約を載せます。

 

<SDGs~行動の10年~>

豊島区は令和2年に「SDGs未来都市」「自治体SDGsモデル事業」にダブル選定された。SDGsが浸透してきたものの、何をすればよいかわからないという声を聞く。高い意識をもって行動に移すのは簡単なことではなく、項目が多岐にわたりわかりにくい面があるため、集中的に取り組む期間を設けたり、特に力を入れるべき点を明確にするなどわかりやすく、実効性のあるものにしてほしい。

 

Q、ダブル選定を受けてから1年が経過する。現状は。

A、SDGsを「知る」から「実践」へとステージアップする段階。学校を拠点とする「SDGs達成の担い手事業」に1億円の補正予算を計上した。「区民ひろばSDGs事業」では自薦型の事業展開をスタートした。はいプラスチックの資源化など具体的な行動を進める。

 

Q、本区の課題を明確にし、地域のあらゆる主体と連携することが必要。今後の取り組みは。

A、課題解決に向けた気付きを生み出すことが、実践につながる第一歩。SDGsに対する企業活動のノウハウを地域に浸透させ、大学間の連携を区が支援する。多様な主体が情報と活動を共有し、自律的な行動へつなげる仕組みを検討する。

 

昨今、SDGsという言葉を聞かない日はない。何を進めるにしてもSDGsをつける傾向にあり、一つの「ブーム」になっていると感じる。今後メディアで取り上げられる機会も減ると、人々の関心も薄れる恐れがあるが、本区では池袋にSDGsのシンボルモニュメントの設置も進めている。SDGsを一過性のもので終わらせないためには、強い決意と努力が必要。

 

Q、目標の2030年までの道筋とSDGsに対する。本区の姿勢は。

A、出発点に立ったばかりだが、節目ごとに目標を立て、進捗を確認していくことで2030年までの道筋を作る。まちづくりの根幹にSDGsを据え、持続的に発展する地域社会を未来の世代に引き継ぐという強い信念で邁進する。

 

<生理の貧困の解消に向けて>

豊島区では、生理用品を購入できない女性を支援するために、防災備蓄用の生理用品を配布した。また先日、全区立小中学校のトイレに生理用品が設置された。

中には子供に生理用品を買い与えていないという家庭もあり、子供たちの安心に繋がるが、自由に使えると子供の異変には気付きづらくなる。子供が健全な成長をしていくためには、身近な大人が正しい情報を与えて見守っていく必要がある。

 

Q、学校のトイレに生理用品を置く効果と、配慮すべき点は。

A、校内及びトイレ内に、生理用品以外でも困った時は悩まず相談してほしいというポスターを掲示した。今後も養護教諭やスクールカウンセラーをはじめ、校内全体の相談体制を充実させる。

 

生理の品門の原因は、「経済的に苦しい場合」と「虐待や保護者との確執によるもの」がある。これらには異なる課題があり、それぞれの支援が必要である。生理用品もトイレットペーパーと同様に無料でトイレに設置されるのが当然という社会を目指すのであれば、それも一つの方法として理解をする。しかし特に親の問題の場合、やはり自分の子供に生きていくうえで必要なものを買い与えないというおかしな状況は改善しなければならないと考える。

 

Q、子供の成長における、学校と家庭の役割に対する考えは。また、父子家庭へのサポートは。

A、小学校第4学年より、性に関する基本的な内容を指導する。学校と家庭がそれぞれの役割を果たすことが重要であるが、様々な家庭状況がある。学習状況を保護者や地域に周知したり、個別に児童や家庭に声をかけたりと支援に努める。

 

Q、民間でも、女性や子供に寄り添う活動をしている企業がある。生理の貧困を防ぐためにも、正しい知識を身に着ける性教育を実施することが必要。

A、外部講師を招き、児童と保護者を対象とする性教育を実施した先行事例もあり、好評だった。各小学校において民間企業と適切に連携をして、効果的な授業を実施できるよう支援する。

 

学校における生理用品の配布などを否定はしないが、ただ配布するだけではその背景にある問題や誤った認識は改められず残り続ける。子供と女性が心身ともに安定して過ごせるよう要望する。

 

<マンガ・アニメによるまちづくり>

昨年、東池袋に池袋PRアニメのデザインマンホールが設置された。

Q、設置の経緯と効果は。

A、東京都から各区へ依頼があったもの。都と区が協議しながら進めた。スタンプラリーの実施や街歩き冊子への掲載などにより、地域活性化の効果が期待できる。

専門誌が登場するほど、デザインマンホールやマンホールカードが注目されている。

 

Q、観光客の回遊性を高めるため、トキワ荘周辺にデザインマンホールを設置しては。

A、設置場所の条件が厳しく、トキワ荘周辺には適した場所がない。マップやパブリックアートの設置により、まちと商店街の活性化を進める。

 

<生活保護受給世帯への冷房機購入費用の補助について>

今定例会の補正予算において、冷房機が未設置の生活保護受給世帯に対して購入費用の補助をすることが決定した。本来、購入は生活保護費の中から賄われるべきである。しかし、近年は異常気象が続き、またステイホームも余儀なくされている現状がある。

Q、当事業は時限的、緊急避難的な措置と理解しているが本区のご所見は。

A、本区の生活保護世帯のうち、多くが高齢者や傷病者であり健康を損なう恐れがあることから補正予算を計上した。厳しい猛暑とコロナ禍における緊急特例的なものであり、今年度限りの実施とする。

https://ameblo.jp/aiko-fujisawa1989/entry-12687106364.html

Follow me!

前の記事

令和三年度予算