正直に申し上げますと・・・
私は初めて投票に行った際、誰に投票すればよいか検討がつかず投票所で戸惑いました。

高校や大学の授業で、政治の仕組みや大切さについては学んできましたが、実際の生活に置き換えて考える
機会はほとんど無く、知識を覚えるだけの学習になっていたとその時感じました。
また周囲には「誰に投票すればよいかわからないから投票に行かない」という若者も多く見受けられました。

「選挙に行くべき」「投票は大切だ」と大人の人達は言うのに、
今の社会や学校を支えてくれているのはどのような人達なのか?
この国や地域の課題について、どのような判断の仕方や見方があるのか?
なぜ学習する機会が今の日本には少ないのだろうと感じました。

そのような疑問を持ったことがきっかけで、大学生の時に衆議院議員事務所でインターンシップをし、
政治の世界と関わりを持つようになりました。
初めての選挙を、このような形で行ってしまったことを不本意には感じましたが、
この問いが私が政治家になった原点であります。

日本の場合、学校等の教育現場において政治の話をすることはタブーとされていますが、
問題の本質を見極め、自分事として考えて実際に行動していく人を増やしていくという、
根本的な問題を解決していかない限り現在の様々な問題は解決しません。

主権者教育というと「投票率の向上」や、若い世代が「積極的に選挙にいくこと」
に重きを置かれがちですが、物理的な投票のしやすさだけではなく、選挙へ行くことに対する思いや
投票の質も同時に変えていくことが必要です。
主権者教育は、自ら考え選択していく力を養う教育、正に社会を「生きぬく力」を養う教育であると

私は考えています。

投票しやすい環境づくりを今まで通り行うと共に、教科書の勉強だけでは体感することが出来ない、
地域やまちの人との交流、生活と密着する政治を主体的に学び、その中で最終的に
選挙の大切さが理解出来るような、機会の創出にも力を入れていきたいのです。

現代の子供たち、そして若い世代に必要なことは、未来を自ら切り開く力を身につけること。勉強が出来るという頭の良さではなく、考えて行動する、世の中を生き抜いていく力を身に着けることだと思います。

社会経験が少ない年齢で当選させていただきましたが、現代の学校での生活に近い、記憶や感覚が残っている、今だからこそ、言える事があると思います。
またそれが、私が当選させていただいた理由なのであると考えております。