今期最後の一般質問に登壇しました
昨日10時から、今期最後の一般質問に登壇しました。
簡単にまとめると
<1、防災について>
・受援体制の進捗
・池袋駅周辺の混乱防止
・自助の大切さ、正常化バイアス
<2、誰もが住みたくなる、豊島のまちづくりについて>
・カーボンオフセットによる緑化、環境教育
・犯罪の温床となる公衆トイレ、公園内の監視カメラ設置
・アドトラックについて、継続的な協議を
・開かずの踏切、踏切やホームの事故防止
<3、児童虐待防止について>
・事例分析をし、豊島区ならではの施設に
・里親制度の普及、啓発
・乳児院、児童養護施設。区内に設置することの安全性確保
・性教育を深い学びに
・家庭教育、子育てサポート
全文はこちらです
(※直前に変更した文言があり全ては反映できていないかも知れません)
————————————————————————-
自民党豊島区議団を代表し、「みんなで築く豊島の未来」と題し、
一、本区の「防災について」
二、誰もが住みたくなる、豊島のまちづくりについて
三、児童虐待防止について
伺います。
一、防災について
(一) 受援体制
まず初めに、本区の防災について伺います。
日本のみならず、世界に衝撃を与えた東日本大震災から七年以上が経過しました。その後も地震だけでなく、台風や豪雨災害など予想を超える規模の自然災害が多数発生し、いつどこで起こるかわからない災害への対策は喫緊の課題になっています。
私も、福島第一原子力発電所や、津波の被害にあい再建が進む地域の視察に行かせていただきましたが、そのたびに、復興にはかなりの年数と人手が必要になることを痛感します。
災害時は、通常業務の範囲や量を超え、新たな業務が発生します。被害規模が大きくなり、影響範囲が拡大すれば、求められる対応の内容や量はより拡大し、被災自治体単独での対応は困難になります。このような状況下で不可欠なのが「応援の受入れ」です。
発災時には、警察や消防、自衛隊など、各救援部隊における活動拠点の調整が求められるため、平時より、具体的な運用と対応可能な候補地の確認をしておく必要があります。
更に、救援部隊が対応すべき業務以外については、全国から行政職員やボランティアが集まることが想定されます。ボランティアについては基本的に、移動手段や食料などは自己完結をしていただくことになりますが、広い土地がない豊島区においては、必要車両の駐車や宿泊場所の確保が困難になる可能性があります。また今までに起きた災害においても、届いた大量の物資をさばき切れないことや、ボランティアをする側と受ける側の思いが一致しないといった状況も発生しました。発災時に混乱し適切な指示が出せなければ、せっかくの応援が無駄になり、反対に業務が増える事態にもなりかねません。
本区ではまず、人的応援の受け入れ体制を整備するため、業務継続計画と受援計画の策定に向けた作業を進めています。
平成30年度と31年度の2カ年で進めていただくことになっているこの取り組みの進捗状況を教えてください。
被害の規模によって変化はありますが、どのような人的支援が必要なのか、また受け入れが可能なのか、具体的な数値を落とし込みながら受援計画の制定に努めていただきたいと思いますがいかがでしょうか。
(二)池袋駅周辺の防災対策
2011年に発生した「東日本大震災」は、地震災害に対する大都市の脆弱性を露わにしました。それと共に、とりわけ、ターミナル駅における安全確保対策の重要性を再確認することになりました。有事の際、池袋駅の敷地内には現地連絡調整所が、池袋駅の東口・西口には情報提供ステーションが開設され、重要な拠点の一つとなりますが。しかし、池袋の地下道は常に人が行きかい、まっすぐに歩くことが困難なほど人が溢れています。更に地下は閉鎖的であるため、パニックに陥りやすい場所でもあり、震災のみならず、その他の自然災害やテロ対策の観点からも対策が必要となります。
現在、地下道の混雑緩和や回遊性の向上に加え、帰宅困難者の一時退避場所という意味合いも持つ、池袋駅東西連絡通路(東西デッキ構想)が進められています。完成すれば東西を結ぶ重要な歩行者ネットワークの一部となり、より快適な通行と安全性が保たれることになります。
しかし、災害はいつ発生するかわかりません。再開発や完成を待たずして災害が発生してしまう可能性もあります。未来のまちづくりを行うと同時に、区民と来街者が日々安心して池袋を利用できるよう、努めていかなければなりません。
東西デッキに加え、池袋大橋の耐震補強工事やウィロードの改修工事も計画を進めていただいておりますが、池袋駅の南側に位置するびっくりガードは国交省で発表されている、アンダーパス部の冠水注意箇所に指定されています。以前は積雪による通行止めも発生していました。池袋駅とその周辺における人、または車両等の混乱は有事の際の復旧復興に大きな影響を及ぼします。
災害時に重要となる、各活動拠点を設置、運営する導線やその周辺の安全確保について、本区の考えをお聞かせください。
歩行者と車両の混乱により、有事の際、対応に遅れが出ないよう引き続き検討していただきたいと思いますがいかがでしょうか。
(三)自助の大切さ、正常化バイアスの問題
西日本豪雨では、気象庁が事前に記者会見するなどして警戒を繰り返し呼びかけていましたが、数十年に1度の大雨が予想される「大雨特別警報」が発令された後でも、多くの人が避難せずに逃げ遅れました。その原因の一つは、都合の悪い情報は見過ごすなど、異常事態でも「自分だけは大丈夫」「まだ大丈夫」と過少評価してしまう、人間の特性「正常化バイアス」が原因だとされています。これはある種の自我防衛機能であり、災害に出くわしても、危険を感じ取ってすぐに行動できる人は、思いの外少ないと言われています。
このような状況において被災した住民がうまく逃げるために重要になるのは、災害時に自ら率先して行動を起こすことができる、率先避難者の存在です。率先避難者が避難することでその周りにいる人も危険性を認識し、結果として周囲の人達も全員、避難することができるのです。
東日本大震災の被害を受けた岩手県釜石市の、小中学生の生存率は99.8%でした。日頃から行っていた「君たちは守られる側ではなく、守る側。自分より弱い立場にある子や高齢者を連れて逃げるんだ」という教えを子供たちが守り、実践したため、子供たちが地域の率先避難者となることができました。共助、公助ももちろん大切なことでありますが、災害直後は子供も大人も関係なく、自ら判断して行動しなければなりません。
現在では地震予知など、研究が進んでいる分野もありますが、やはり各家庭、個人単位での防災対策が重要なのは言うまでもありません。
総務省のアンケートによると、食料や飲料水などの確保が心配だと感じるもののしっかり準備している人は46%と半分にも足りませんでした。その理由は「置いておくスペースがない」とする人、また「国や自治体が何とかしてくれる」と、考えている人が大半であります。
生きている間に、大きな災害を経験することはそう多くありません。確かに、いつ来るかわからない震災に常に用心し、一般家庭で備蓄をし続けるのは負担になりますが、あくまでも日常生活の延長線上で日頃から自宅で消費しているものを少し多めに購入しておく「日常備蓄」等を実施すれば負担も軽減されます。
忘れてしまいがちな自助の大切さやその方法について、広報や防災訓練、SNSなどを活かして定期的に情報を発信していただきたいと思いますがいかがでしょうか。
また、いざと言う時に間違えを恐れず行動することの大切さの周知徹底、小中学校における防災教育の強化に努めていただきたいと思いますが本区の考えをお聞かせください。
西日本豪雨で4分の1が冠水した岡山県倉敷市真備町地区では、ハザードマップを作成し、被害はほぼ予想通りだったものの、「見たことがない」人が多数いたため被害が拡大しました。計画やマップを作成し、配布したことで安心せず、区民が実践できるよう繰り返し確認を促していただきたいと思います。
二、 誰もが住みたくなる豊島のまちづくりについて
(一) カーボンオフセット
次に、誰もが住みたくなる、豊島のまちづくりについて伺います。
かつて、暗い、怖いと言うイメージが強かった豊島区、池袋も、様々な取り組みにより、住みたいまちランキングの上位に選ばれるほど魅力ある都市となりました。住みやすさとは、交通の便や買い物などの便利さだけで実感できるものではなく、帰ってくることが嬉しい、居心地のよい環境に恵まれたまちであることが大切です。人の心を癒し、豊かにするその象徴が水や緑でありますが、豊島区は面積が狭く、大規模な緑化を行うことが出来ません。また、科学技術の進歩により私達の生活はより便利になりましたが、身近なゴミ問題から地球温暖化まで環境問題をますます複雑化させる事態になっています。
そこで近年注目されているのがカーボンオフセットの取り組みです。カーボンオフセットとは、人間の経済活動や生活などを通して「ある場所」で排出された二酸化炭素などの温室効果ガスを、まずできるだけ排出量が減るよう削減努力を行い、どうしても排出される場合は、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資すること等により、排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方です。
豊島区では10年間で10万本の植樹を達成し、記念式典が行われました。引き続き緑化や積極的な環境教育を実施していくとのことであります。本区において環境施策を実施していくためには、広い視野を持ち、新たな取り組みも行っていく必要があります。
豊島区でもカーボンオフセットなど他自治体と連携をしながら、環境対策に取り組んでいただきたいと思いますがいかがでしょうか。
いのちの森や学校の森のように、次世代を担う子供達も環境問題について考え、共に行動していける活動の推進をお願いします。
(二) 公園の安全、防犯カメラ設置について
豊島区では、より一層区民が安心して生活が出来るよう、地域や民間企業と連携をしながら防犯対策に努めています。その取り組みの一つとして、今年度中に街頭防犯カメラを区内の129、全町会に整備することを決定しました。
防犯カメラの設置に伴い、発生する犯罪の認知件数が減少しているという結果も見られ、犯罪の抑止効果と安全性の向上が見込まれます。
それに加え見逃せないのが、公園での犯罪や事件です。公園での事件は被害者に配慮し、公表されていないものも多く存在しています。全世代にとって憩いの場となるよう、公園をより安全な空間にしていく必要があります。
地域によっては、公園を安心して利用できるよう、公園内にカメラを設置して欲しい、または公園内も撮影できるようにして欲しいと言う声も聞こえてまいりました。公園内における防犯カメラの設置は、夜間の若者のたまり場や、犯罪の場となりやすいトイレ、遊具や壁などへの落書き防止など、さまざまな問題に対する抑止効果になります。
しかし、防犯カメラが設置された公共空間を、「安心できる」「より利用したい」と思う人もいれば、「監視されているようで嫌だ」「できれば利用を避けたい」と思う人もいます。防犯カメラやスマートフォンの急速な普及により、撮られることへの抵抗感が小さくなってきているものの、その分、自分の知らないところ映像が見られトラブルに巻き込まれるのではないかという不安や、プライバシーに対する警戒心が強まりました。
豊島区では、「公園がまちを変える」という大きな目標を掲げています。
もちろん町会や公園に防犯カメラを設置しなくても、安全に生活できる環境が一番であります。そのためには、一人ひとりの意識の向上と地域の協力が欠かせません。
様々な人が集う区内公園の、安全性確保について、本区の見解をお聞かせください。
(三) アドトラックについて
多様性と発展性を兼ね備えた一大ターミナル、池袋には区民のみならず多くの来街者が訪れます。今この瞬間も、新たな変化を遂げているハレザ池袋の建設や四季を感じる4つの公園整備など、今後更に豊島の魅力を世界に発信するチャンスが訪れます。そのためには、明るく清潔感があり、また訪れたいと感じるようなまちである必要があります。
池袋周辺を通行すると、広告宣伝用自動車、通称アドトラックに遭遇することが多々あります。荷台の側面などに広告や宣伝を掲示するトラックで、音声や映像などを併せて、人目の多い繁華街などを繰り返し低速で走行しながら、街宣活動を行います。池袋駅は、昼夜問わず人の行き来が盛んなエリアであるために多くのアドトラックの走行ルートになります。
もちろん、全てのアドトラックの広告手法や内容に問題があるということは申しませんし、企業には広報を含めた表現の自由があります。また職業選択、営業の自由があることは考慮しなければなりません。しかし、公共空間にそぐわない、公序良俗に反する目に余るような広告は青少年へ影響を与えかねません。また、キャッチフレーズの連呼や派手な電飾をはじめ、大きな音で走行する車はまちの品格を落としかねません。
以前、一般質問において、「都外に車庫を有する広告宣伝車も審査の対象となるように近隣県へ協力を依頼しているが思うような成果には結びついていない。今後、東京都、警察署、関係機関等と定期的な連絡会を開催し、この問題についてさらに情報交換を行っていきたい」、との回答がございました。豊島区単独で対策を取ることの困難さは承知しておりますが、
引き続き、広域的な対応、協議の機会を設け、誰もが訪れやすく、働きやすい環境づくりを行っていただきたいと思います。
そして、今後の再開発の機会などを通し、風紀を乱す広告や過度な表現のアドトラックが似合わないまちづくりを推進していただきたいと思いますがいかがでしょうか。
(四) 西武池袋線、東武東上線
また、豊島区で生活をしていく上で問題となるのが鉄道の運行や踏切についてです。区内にはJRや、西武池袋線、東武東上線及び都電荒川線などの路線があり、これに伴い多くの踏切が存在しています。利便性の向上が図られているものの、その安全性についてはたびたび議会でも取り上げられています。
特に西武池袋線や東武東上線は、通勤、通学の時間帯に長時間踏切が開かず、またそれに加えて、見通しが悪い踏み切りもあり、痛ましい事故が発生しています。
東武東上線では、ホームドアの設置計画が進められており、転落事故や自殺防止策として有効であります。しかし6月には、出勤と帰宅の時間帯に、1日に2回も人身事故が起き、大きなダイヤ乱れが発生するなど、現在も鉄道の遅延が目立ちます。看板の設置など対策も取っていただいておりますが、人が立ち入りやすい踏切も多く今後も検討が必要であるため、今期最後の質問において要望をさせていただきます。
他自治体とも連携をし、大きな混乱や事故が発生しないよう、踏み切りとホームの安全対策を実施していただきたいと思いますがいかがでしょうか。
豊島区、そして池袋の発展をだれもが望んでいます。
変わっていくこと、変わらないこと、どちらも大切です。取捨選択をしながら、着実な歩みを進めていきただきたいと思います。
三、児童虐待防止について
(一) 豊島区の傾向、施設のあり方
最後に、児童虐待防止について伺います。
豊島区では2022年11月の児童相談所開設を目指して計画が進められ、東京都をはじめ各地の児童相談所へ職員を派遣するなど、研究を重ねていただいています。児童相談所を見学させていただきましたが、施設によって様々な特色があります。例えば、プライバシーに配慮して職員も子供も下の名前でしか呼び合わない施設、小部屋に設置する窓の位置や大きさの違いや、男女を完全に分けて同フロアにいる事を子供達に伝えていない施設、更には児童相談所であることを住民にも一切公表していない施設など様々です。
一時保護所には非行や問題行動が理由で入所してくる子供もいれば、親からひどい虐待をされて怯えながら入所してくる子供もいます。時代によって、保護される子供、家庭事情の傾向は変わってくるものと思いますが、同じ場所で生活し、同じ規律で対応するにはかなりの配慮が必要になってきます。入所したという経験は一生忘れることがなく、また入所自体がトラウマになった子供もいると伺います。
豊島区において一時保護施設に入所する子供達、また家庭にはどのような背景があるのか。それによって、求められる施設の機能や、重視すべき点は変わってくるものと考えます。
開設まで約3年となりました。豊島区の子供達が一時保護所を利用しなければならなかった過去の事例の分析、また今後予想される傾向を踏まえて、豊島区ならではの施設をつくり、子供達の心と体の安全確保に努めていただきたいと思いますがいかがでしょうか。
検討を重ね、子供や周囲の環境に配慮された合理的な施設は、地域住民の理解を得ることにも繋がります。出来る限り一人ひとりに寄り添った施設となるよう検討をお願い致します。
(二) 里親制度
一時保護所の退所後は、大半の子供が家庭に戻っていきますが、家庭の状況により、社会的養護の道を選択することがあります。社会的養護が必要な子供は、現在全国に約45000人。特定の大人との愛着関係の中で養育を行うことは、子供の健全な育成に欠かせません。しかし、里親らに養育されている子供は、都内で約1割程度に留まっています。子供を受け入れるには大変な労力を伴い、また日本では里親制度に馴染みがないため、その多くが乳児院や児童養護施設で集団生活をしているのです。さらに、多くの親が子供を他の家庭に託すことには強い抵抗感を示すことから対応が進んでいません。
子供たちが家庭に近い環境で生活できるよう、豊島区では「としまの里親プロジェクト」を立ち上げ、推進体制を整備しました。東京都や関係団体と連携し、里親制度の普及・啓発にも力を入れています。先日も養育家庭の里親と子供が家庭の様子を語る体験発表会を開催しました。
養育里親になることについてのポジティブなイメージを、社会に浸透させていくことについて、里親の普及、啓発について本区の考えをお聞かせください。
児童養護施設、乳児院
一時保護を含む児童相談所の計画が進められていますが、それと共に、今後検討が必要になるのが、児童養護施設や乳児院についてです。一時保護所は、概ね2歳から18歳未満の子供を対象に受け入れる施設であることから、新生児から乳児に対する緊急保護の対応が困難になります。乳児の安全・安心を守るには、一時保護委託先の施設としての乳児院が必須です。
さらに、 豊島区の子供達を区内の児童養護施設等で保護できるのであれば、環境を大きく変えることなく、生活することが保障されます。
どころが、子供達を守り、健やかな成長を保障するためには住みなれた環境や区内で養育できることが重要である、その一方で、これは一時保護所や区内で里子を受け入れた家庭についても言えることでありますが、生活圏が近くであるが故の問題が発生し、安定した生活が脅かされる可能性があります。
児童養護施設や乳児院の設置について、また、これら区内設置される予定の各施設や制度の実施に際する安全性の確保について、本区の考えをお聞かせください。
(三) 児童虐待の川上を止めることについて
(学校教育)
しかしながら、児童相談所や里親制度の役割は、あくまで虐待している、また虐待が疑われる親や子に対して対応する事、子供を保護し養育をする事です。虐待する大人から子供を守ることはとても大切なことでありますが、児童相談所などの施設を強化、充実させる以上に、虐待を生み出してしまう子育て環境を同時に改善していくことが大事であると感じます。
虐待に発展する前に、育児等に悩む親御さんの問題を解決に導くということ、また異変を感じた家庭の子供は出来る限り実際に会って状況を確認するようにするなど、虐待により保護される子供そのものが減少するような予防施策を講じていただきたいと思います。
また、児童虐待を減らす対策として、現在行われている命の教育や性教育をより深い学びにしていくことも有効的です。我が国の青少年の性意識は多様化し、尚且つより開放的になっています。また、近年では一時期減少していたはずの性感染症の件数が増加しました。若年層の望まない妊娠、出産などの課題もあります。
性教育については、寝た子を起こしてしまうのではないかと心配する声もあり意見が分かれますが、現在はスマホ一つで世界と繋がることができる社会です。子供はいつの間にか成長し、自ら様々な知識を吸収していきます。中には間違った知識、偽りの情報もあります。重要なのは、寝ている子供を「いかに上手に起こしてあげるか」という視点であると考えます。
小中学校における、より深い学びの実施について、容易なことではないことは承知しておりますが、自分自身を大切にする価値観に基づきながら、年齢に合わせたな指導を実践することは大切なことであります。
生きる力を養い、自ら判断して適切な行動ができる子供を育てていく、本区の教育についてお聞かせください。
また、学習内容、必要性により、時には外部講師を招いて専門的な視点から指導する機会を設けることについて、ご見解をお聞かせください。
(家庭教育)
学校は大切な学びの場でありますが、すべての教育の出発点である家庭教育は、特に重要な役割を果たします。我が国では性に関する指導を推進するうえで、子供たちのみならず教師や保護者の性に対する羞恥心や指導に対する抵抗感があることが、大きな障害となっていると言われることがあります。
先日、大切な『命』について家庭で語り合える親子を増やしたいと、全国で講演を行っている「パンツの教室」のインストラクターにお話を伺わせていただきました。子供の性教育は2~3歳の頃、トイレトレーニングをしている時に汚してしまったパンツを子供と一緒になって洗うところから始められるそうです。思春期になりいきなり子供達に話をするのではなく、必要になった時に思い出してもらえるように年齢に合わせた話をしていくことが大切です。しかし、どう伝えれば良いのか、子供とどう向き合えばよいのか初めての育児で戸惑い、適切な対応できない親御さんが沢山存在するのが現状です。
思春期を向かえ身体に変化が起きた時、親にいえず何ヶ月も経ってしまう子供が沢山います。誰にも相談できず、ネットで相談しようと、誤って悪質な業者に写真を送ってしまいトラブルに巻き込まれる子もいます。
親が子供に対し、家庭で年齢に合わせた適切な教育が出来るようにサポートするための、講演会などの機会を設けてはいかがでしょうか。
また見る知るモバイルなどを活用し、子育てする上で必要な情報を検索したり、相談したりできる環境作りをしていただきたいと思いますがいかがでしょうか。
一時保護所には虐待以外の問題を抱えた子供たちが入所する可能性もあります。また、児童虐待の相談件数の増加については、社会の認識の変化が大きく関係しておりますが、以前よりも子供達の命が守られる結果にならなければ、児童相談所を東京都から豊島区に移管する意味合いが薄れてしまいます。
豊島の子供は自分達で守ると決意した以上、あらゆる対策を取って児童虐待の発生を抑制し、1人でも多くの子供達が笑顔で生活できるよう検討をよろしくお願い致します。
以上で、私の一般質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。
———————————————————————-
最後までお読みいただき、ありがとうございました